今さらながら、広報部員のソーシャルメディア考
Facebookも、電通がなんとか広告枠の独占扱いを始めたとか
いよいよ、セカンドライフ臭がプンプン漂ってくる今日この頃。
全国の広報部員の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私は、セカンドライフのトラウマが強すぎて
twitterをハナから毛嫌いしてしまい
この流れを全く先読みできませんでした。
今はとりあえず、時代遅れとバカにされない程度に
最低限、格好を付けているという感じです。
とはいえ、時代が大きくうねっているのは確かなので
今さらながら、ソーシャルメディアについて
きちんと再考してみます。とても基本的なことばかりですが
何を今さら!とか笑わないでね。
■何に活用できるのか
企業がソーシャルメディアに対応(活用)する目的を
どこに置くか。今、考えられるのは、以下3パターン。
・製品・サービスのプロモーション
・自社のブランディング、ファン作り
・自分たち自身のリテラシー向上
3つ目を補足すると
ソーシャルネットワーク化が進んでいくであろう
これからのソーシャルメディア社会では
企業内であっても、広報部員をはじめとする一人ひとりに
市場の声に対する感度だとか、市場との対話能力といった
新しいリテラシーが必要となっていくわけで。
企業内の個々人がそうした力を磨いていく場として
ソーシャルメディアを活用する
という考え方もありますよね。
■社内に浸透させておくべき思想
取り組むにあたって、社内で認識して(させて)おくべき
本質的課題。
『ソーシャルメディアは、「おすすめ」の世界であり
具体的に「おすすめ」されて、流布するのは
「コンテンツ」そのものである、ということ』
だから、相変わらず広告発想の路線で
プロモーションツールとしての成功を妄想しがちな人には
『ソーシャルメディア利用者の共感を得られるような
「コンテンツ」を開発することもなしに、
既存のメディア向けリリースや会見+αをそのまま
垂れ流しても、さほど効果がないのは当たり前』
ということを、きちんと認識してもらわなければなりません。
あるいは、そのことを確認、理解する(させる)ために
一度試しにやってみるという手も、ありかもしれませんね。
ココロとお財布に余裕があるのならば。
それだけでも、情報開示の企業姿勢をアピールするための施策
としてだけなら、意味があるのかもしれません。
■まず、きちんと考えるべきこと
ということで、ソーシャルメディアへの対応を考える場合
「新しいツールへの対応」という軸だけでなく
ソーシャルメディアに受け入れられる「コンテンツの開発」
という軸と、2つをあわせて考える必要があるわけです。
さらに、社会と対話していこう!という意思もあるのならば
「コンテンツ」の開発に加えて
自分たちの会社の「人格」の開発とでも言えばいいのか
パーソナリティをある程度明確にし
それが日々ブレたりしないように、社内で共有しておくこと
までも必要になってくるのです・・・。
「新しいツールでやってみた」ということが
パブリシティになる段階は、かなり前に終わりました。
自分達の会社は、そもそもソーシャルメディア対応で
何を狙うのか=「どういう旗を掲げるか」を
多少大風呂敷でもいいから
先に方向性を決めてから進まないと
短期的な成果が出ないままに、外野にあれこれ言われて
ずっと右往左往し続けることになります。
バタバタせずに静観するというのも立派な戦略だと思う。
とは言え、企業のソーシャルメディア対応のあるべき姿は?
なんて「あるべき論」を始めても
まぁ、日々、環境は激しく変化し続けているわけで
現時点では、あるべき姿なんかを思い描く時間があるなら
ひとつひとつトライ&エラーを繰り返して
知見を深めていく方がまだ意味があるというのも真実。
さぁ、どうしますかねぇ。皆さん。