バナー視聴価値(笑)

まずはこちらを。

バナー広告には、広告主企業の指定する任意の情報が含まれる。これはバナー広告の掲出が、視聴者が企業のロゴ、商品名、広告コピー、画像等を視聴することを意味するため、一定の広告効果を期待できることは明らかである。(その情報量から考えて、少なくとも屋外広告、交通広告、ポスター、新聞の突き出し広告、雑誌の少スペース広告と有意に比較できるであろう)そして一般にバナー掲出は不特定多数に対して行われるものであり、ここで期待される広告価値は、いわゆるマスメディアの広告価値と同様の性質を有するものであるということができる。


社団法人日本広告主協会 ディジタルメディア委員会編,「インターネットバナー広告効果検証実験レポート」(1998年),p.54.


これは1998年に書かれたもので
インターネット広告の価値のひとつは
『バナー視聴価値=マスメディアとしての価値』と定義されているのです。


今、コレ見ると、笑っちゃうでしょ?
でも、この時はみんな「うん、きっとそうだ!」と思ってたわけで。


たった10年前のことなのに、ちょっと笑えてしまう。
どうしてその時は、みんなそう思っていたのか。
その後、何が変わったのか。


その背景を体系的に整理していきたい、と思っているわけです。


とか言って、

VRI / All About / goo / マイクロソフト/ Yahoo! JAPAN
インターネット広告効果に関する共同調査結果データを更新
http://pr.yahoo.co.jp/release/2009/1214a.html


こういうのを見ると、実は何も変わっていないのかも。
言ってることが基本的に同じだよね。
インターネット広告のインプレッション効果への幻想。夢想?追憶??
突っ込みどころ満載。

・高いインターネット広告認知率の獲得がブランディング効果の拡大に結び付く
(広告認知率50%を獲得すると、広告到達者における広告商品の購入利用/意向は1.21倍に)


認知50%得るために、どんだけ出稿しろと言うのさ。
そこまでして、1.21倍って。
比較実験したら、店頭でのPOPの方がずーっと有効では?