広告の仕事がイヤな理由
会社の仕事では普通、役員さんとかでも
自分の担当事業じゃない領域だと、個別の各論にまでは
あまり口を挟まないもの。
それなのに、広告の評論家には、誰でもすぐになれる。
「ここ、青じゃなくて赤にした方がいいんじゃない?」
「商品イメージをもっと、バーンと大きくしてもらわないとさぁ」
「もっと、なんかappleのCMみたいにカッコよくできないの?」
それまで現場が一生懸命、まじめに考えて考えて
どんなに立派な論理を構築していようとも
目に見えるクリエイティブプランになった途端・・・
社長の思いつきの一言
お前あんまり関係ないはずじゃん!な、おじさんの発言
こちとら、ブランドマネージャーな訳でもなく
結局、会社からはコストとしてしか見られていない
広告費を「使わせていただいている」身、
みんなに言われたことについて、さすがに知らん顔もできず
納期も迫る中、いろんなツギハギを続けていくうちに
結局何がしたかったのか、なんて、みんな忘れてしまう。
そして、なんだかよく意味の分からない広告が完成する。
見た人に、何かが伝わるはずもなく、世間にウケることもなく
結局、誰も関心を持たないから
あれだけ意見してた人たちだって、どうやら見ちゃいない。
自社の新しい広告を見て、今もそうなんだなと思った。
そういう私は、お気楽広報部員。
今日の結論。
自分の作りたい広告を作れるのは、「鶴の一声」ができる社長だけ。
オレも、社長になったら、もう一度広告担当になろう。
でも、そんな日は来ない。
だから、もう広告の仕事はやりたくないなぁ。