インターネット冷蔵庫

(1997年〜、日本)


家庭用冷蔵庫の扉に
ネット端末(ディスプレイ)をくっつけようとしたもの。


「どこの家でも、学校からのお知らせプリントなどを
 よく冷蔵庫の扉にマグネットで貼ってるじゃないですか
 冷蔵庫はもともと、家庭における情報の掲示板なんです」


というたとえ話が、当時大いに受けた。


家庭内で、常に稼動している電気製品でもあり
ネット端末にするにはピッタリ!という話だった。



最初に登場したのは、
「情報の高速道路づくり」を公共事業で進めようと
「岡山情報ハイウェイ構想」を打ち出した
岡山県のプロジェクトで生まれたもので
地域、そして家庭の情報化を目指したもの。


CATV網でつながれた地区の各家庭で
回覧板代わりに使われる、というようなイメージ。

  • インターネット冷蔵庫が研究中、町内のお知らせもインターネットで

 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/971117/inetf.htm

  • WORLD PC EXPO 98で「インターネット冷蔵庫」登場!

 http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/981001/wpce.htm



当時、アメリカのゴア副大統領が打ち出した
「情報スーパーハイウェイ構想」に感化され
日本政府も地域イントラネット構想などを次々に打ち出しており、


地域情報化、ケーブル網での高度情報化などのテーマで
たくさんの補助金が箇所付けされたので
こういう訳の分からないものがたくさん出現した。


その後、海外も含めて、いくつか製品化されたようだが
いずれにせよ、あまり本格化しなかったようだ。



以上、突然の新シリーズ「なつかしネット用語集」の第一回でした。